キッチンについて

2009/05/13
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オープンキッチン


キッチンや台所のプランも時代と共に随分変わってきた。
私が設計を始めた当時は、居間のみ独立でDK一体型との
組合せが一番多かったように思う。また台所のみ独立でLD
が一体型のプランが次に続く。中にはLDK一体型で流し台
が壁際にある丸見えのプランもあったが少数派だった。

DK一体型はその内に、野暮ったい、田舎風のプランと思わ
れたのか廃れていった。
対して、台所独立でLD一体型は人気を博した。何故か?
早い話し、美しくはない台所は隠し、そうでないLDは見
せても良いということだろう。またLDを一体とすること
で大きな空間を得ることが出来る点も普及した原因だろう。
しかしこの間取りもまことしやかな理由で後退していく。
いわく、主婦が料理中に家族から孤立する。コミュニケー
ションから阻害される・・・。

その対策として登場したのが対面式キッチンプランである。
住宅分譲会社やマンションデベロッパーによって大いに推進
され、現在もほぼ主流である。ただこの対面型(当初は狭い
マンションで収納を最小限確保する為にも吊り戸棚は必須と
いうことでその裏を隠す為)、一旦壁で台所と食堂を区画し
その壁に穴を開け、主婦と家族が視線を交わす構成だった。
手元の見せたくないものは見せず、視線だけは確保するとい
う巧妙なものである。

最近では対面型は更に進化し、区切りの壁は一切無く、また
流し上部の吊り戸棚も無い。完全にオープンな構成が増えて
いる。LDKが一体となり、狭い住宅の中により大きな空間
が確保できる。それに応じて各メーカーの流し台のデザイン
も進化(?)して来た。当然横も裏も仕上げがしてあり、ど
こから見ても美しくデザインされている。
言ってみればオブジェのような・・・。最近の便器のデザイ
ンがよりシンプルになり、オブジェ化して行くのと軌を一に
しているようだ。これらの現象は住宅のショールーム化とも
言えるのだろうか。
前回の「居間について」のコラムにも書いたが、家族のあり方
や生活のあり方そのものまで変化してきたのだろうか。さら
に言えば生活そのものが希薄化してきたと言えば言い過ぎだ
ろうか。

一方でそんな固いことは言わず、生活を楽しめれば良いので
はという指摘もあろう。オープンな対面キッチンは主婦だけ
でなく家族全員で一緒に料理を作ることが出来る。対面側か
らも横からも手伝えるからだ。また複数の家族が集まり、パ
ーティをするのにも大変便利である。家族はもちろんそれを
超えてコミュニケーションが広がる。そういう趣旨なら私も
賛成である。

ホームページも御覧下さい

兵庫県神戸から設計事務所・建築家と家づくり/田崎設計室
http://www.tasaki-arch.com/




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