気楽な散歩/元町商店街
2012/02/28
今年はいつまでたっても暖かくならないと言うか、春が来ません。こん
なに寒いと好きな散歩に出るのも少しおっくうです。ましてや港や海岸
の方には足が向きません。その代わりアーケードの商店街の中を時にう
ろつきます。主には本屋へ行くのですが。私の事務所のあるここ元町商
店街はある程度のにぎわいと共に少しレトロ(古臭いとは違いますよ)
な感じがあって、私は好きです。建築はモダンなデザインを好むのです
が、モダンなだけな街並みは少しよそいきな感じがして、ちょっぴり落
ち着かないようです。私がカントリーボーイだからかも知れませんね。
それにしてもいつ歩いても楽しい元町商店街。
永遠なれ!
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兵庫県神戸から設計事務所・建築家と家づくり/田崎設計室
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壁と詩情
2012/02/17
素材感 ミニマルな表情(当社設計 チーズ・アイ)
建物の外壁はこれも人に例えるなら顔または胴体になるのでしょうか。最も見
えがかり上の面積が大きい。それ故材料や仕上げによって最もその雰囲気や印
象に影響を与えます。素材としては安価な吹き付け材から、金属板、木製の
板、タイル、石等、高価なものまで多種多様です。
ここで表現として分かれるのは、素材感を強調するか、逆に消すかです。
予算や客のニーズ・好みもあるが、選択の余地があるなら(但し、私は少なく
ともキッチュな素材、例えばタイル模様のサイディングとか…は使いたくな
い)、ローコストの場合は素材感をむしろ抑えて均一なモノクロームな世界が
良いと思う。また逆に予算に余裕があるなら、あふれる素材感を前面に押し出
すのも面白いと思う。人の塗り跡(ムラ)のくっきりする左官壁とか、石やコ
ルテン鋼のさびのザラザラ感も良い。
外壁の表情は素材だけでなく、開口部との取り合い、バランスも重要である。
素材感を強調するなら、開口部の大きさや数、形を抑制して配置したい。形で
はなく素材に勝たせたい。その方が存在感が際立つから。
結局、壁の素材や仕上げは機能や性能だけでなく、感性の表出だと思う。
つまり効能書きではなく、詩です。
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屋根も色々
2012/02/17
勾配屋根 フラットルーフ(当事務所設計 お年寄り達の家)
屋根は人間の体に例えると頭に相当します。重要です。いい加減に扱えば問題
を起こします。建築では雨漏りとか・・・。また断熱性能が悪ければ、夏場は
暑くてたまりません。屋根材が薄くて密度が低いものであれば大雨の時、雨音
が大きく響いてナイーブな人は夜眠れません。
形の上でも色々なものがあります。大きく分けると勾配屋根と陸屋根(フラッ
トルーフ)になります。更に勾配屋根は様々な形、かけ方があります。
まずは最もシンプルな切妻屋根。最も代表的な例に伊勢神宮があります。次が
寄せ棟屋根。古くは入母屋造り。新しいところでは片流れ屋根等々。
いずれにせよその形と材質、色によって様々な表情が可能です。一方フラット
ルーフは頭が見えない、無い状態になります。あまり主張が無いようですが、
主張が無いという主張になります。最近では住宅でもシンプルでモダンなデザ
インの家に増えてきました。そのせいで全体が四角い箱に見える住宅が増殖中
です。
私も嫌いではありません。むしろ好きです。ただ木造住宅の場合、屋根をフラ
ット化するのは技術的に難しいものがあります。長期の防水対策を万全にしな
くてはなりません。建築家に思想と技術力の両方が求められます。建築で一番
多いトラブルは何か知っていますか。それは技術の進んだ現在でも雨漏りなの
です。
形に話を戻すと、その結果木造住宅は勾配屋根が多く、RC造や鉄骨造はフラ
ットルーフが多いのが現状です。後者はフラットの方が安く、勾配にするとそ
の分、高くつくからです。
形には理由と思想が込められているのです。
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意外な子供室
2012/02/13
住まいの設計を依頼されるに当たってリビングや主寝室ほど
は重視されないが、結構話が盛り上がるのが子供室です。
ご夫婦の表情まで心なしか変わります。慈愛に満ちています。
しかし子供室を一番条件の良いエリア、例えば南向きの日当たり
の良いところにもっていく必要はないし、ましてや6帖以上は
絶対必要等と考えることもありません。
建築家としての経験というより、生活者としての経験からも
言えるのですが、子供室が必要なのはたったの6年間です。
つまり中学、高校の時だけです。小学校の時はあえて個室は
不要です。勉強も子供室よりLDKで親と一緒の方がはかどり
ます。また受験(有名私学等)にもその方が成功し易いという
データがあります。…わが家も経験しました。
また大学生になればどうせ子供は家を出て行きます。かくして
子供部屋は6年間だけ。家のサイクルが30年(これには多少
の異論もありましょうが、それを超すと修理やプランの変更が
あります)として、その内のたった五分の一です。
子供には空間ではなく、愛を与えて下さい。そして生活として
使用頻度の高い、優先すべきところ、例えば居間等に空間を
より良く配分しましょう。
・・・ちょと極論と思いましたか?・・・
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ライフスタイルを超えて
2012/02/12
どんな住宅を創りたいかと問われたら、住まい手のライフスタイル
を反映するのはもちろん、その個性が現れ出たような家を創りたいと
答えたい。
昨今の景気はともかく、長期的に見れば日本は豊かになり、人々は
ファッションはもちろん、趣味にも個性を重視あるいは発揮するよう
になった。しかし何故か、住宅については全くそうではありません。
大半の人が分譲の注文住宅を買うか、ハウスメーカーに任せている。
結果似たような家。そして住まい手の顔が無いつまりあまり必然性
の無い家に住んでいる。不思議です。
理由はやはり、家に個性を表出するのは手間と根気が要ると考える
からでしょうね。
建築家に依頼すればもの造りの過程を共有し、場合によっては
参加型の家づくりも出来るのに。もの造り程楽しいものはそうは
ありません。もったいないですね・・・・。
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ローコスト住宅
2012/02/11
(上はコルビジェ設計です)
ローコスト住宅を設計出来ますか?と聞かれたら
可能ですと答えられる。しかし何もしないで可能な
訳ではありません。ローコストにするにはニーズの
優先順位をつけ、下の方のニーズはある程度あきらめる、
あるいは代わりの案にする等、建築家のみならず、
発注者自身がある種の決断・判断をしなくてはなりません。
このことを理解したお客様の仕事は大抵上手くいきます。
そうでない方は判断留保なのか、次々と他の事務所に
相談するか等の理由でそれきりになる場合があります。
プロとしての責任と多少のプライドをかけてご返事したのに
少し寂しい気もしますが、それも当然なのでしょうね。
性格もあるでしょうが、住まいづくりをどこまで自分なりに
検討・研究されたかの差が大きいように思います。
かと言って専門家ではないお客様にもっと勉強しろと
いう意味では決してありません。むしろ全く逆です。
そういう方達こそ、遠慮なさらず、もっと更なる相談
をして欲しいのです。そうやってこそいい家が実現
することを体験してきたからです。
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