打合せの後で

2008/05/26
私の似顔絵


先週お客様のご自宅で打合せを行なった。

一通り話しも済んで帰ろうとすると、幼稚園
に通うお嬢さんが「はい」と言って差し出した
似顔絵。

打合せの間テーブルでしきりに何か
書いているのはわかっていたが。

「これはパパを書いたの?」と聞くと
「ううん。田崎センセー」

なるほど。良く見るとそこには少し若返った
私がいるではないか。

うーん。嬉しい。娘のいない私はこの場合
特にうれしい。力が湧いてくる。

これだから住宅の仕事は楽しい。
「大事にとっとくからねー」


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世間と建築家(2)

2008/05/19
[住宅設計] ブログ村キーワード

以前、一般の方が何故建築家に依頼しないのかについて書いたことがある。

あるところでその話題をした時に、お客様に言われた答えが

その心理を代表していると思い、何となく納得するものがあった。

いわく 「住宅や建築の世界では建築家はその頂点にいるから」。

だからいざ覚悟を決めて重要なことを聞くのは致し方ないにしても、

簡単なことは非常に聞きにくい。聞くならまず、

知り合いの不動産屋さんか工務店等に聞くとのことであった。

つまり建築家以外に代案があるからということになる。

我々が少し体調が悪い時にいきなり医者に行かず、

薬局で済ませるようなものであろうか。

そう考えるとやっと分かった気にはなったが、

果たして自分が建築家としてそんな大層な立場にいるのか、

あるいは尊大な自覚を持っているかと考えるとピンと来ない。

不動産屋さんや工務店より偉いとはもちろん思っていない。

第一何を持って比較するのかだが、

建築家が勝っているのは設計について、この一点だけである。

土地のことは不動産屋さんが一番だし、

施工のことは同様に施工屋さんである。

もちろん建築家がそれらの取りまとめ役を期待されているのは事実だが、

その一点をもってエライとは感じない。

つまり世間のイメージとはそのようなものなのだろう。

ここに建築家本人達との間に大きな意識のギャップがある。

もっと気楽にお声をかけて頂きたいと願うばかりである。


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地鎮祭を終えて

2008/05/18
西宮地鎮祭1


今日は西宮で地鎮祭が執り行われた。ここまで来るのに約7ヶ月。
あっと言う間のようで、長かった気もする。ましてや初めての経験でかつ、土地の無い状態から始められたお客様はもっと長かったろう。「気が抜けるんじゃないかと心配です」とおっしゃった奥様の言葉には実感がこもっていた。

いわゆる狭小敷地で南北を隣家に挟まれた土地である。そこに神事の始まる前から妙に強めの風が吹いていた。祭壇が少し不安定で心配したが、神様のお力で無事終了した。神事の後の神主さんの言葉。「地母神への祈りを捧げる」と言う説明を聞きながら、久しぶりに神妙な思いを懐きました。

その後も風は時々力強く吹きつけた。六甲山から吹き降ろす風がまるで、爽やかなご家族に幸あれと、そして不肖私にも頑張れと励ましてくれているようだった。

西宮地鎮祭2



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工務店決定

2008/05/13
長いことかかったが、工務店がやっと決定した。

今回はどの会社になっても良いというほど選び抜いた、

いわば珠玉の組合せだった。

逆に言うと、一社に決めなければならない辛さがあった。

結局最初から一番安かった工務店になった。

お客様のニーズから考えると当然かもしれない。

…私のコストコントロールを含めて何とか当初予算に

限りなく近づいたということで…

後は全力を挙げて頑張ってもらいたい。


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表現世界の足し算引き算

2008/05/01
[住宅設計] ブログ村キーワード

下手の横好きでたまに写真を撮る。特に風景が好きである。

手軽で気楽だし、何よりも風景には飽きの来ない魅力がある。

写真を始めたのは随分以前のことだが、

その時書物や先輩達に教えられたことがあった。

構図やシャッターチャンスもさることながら、

写真の美学についてである。一言で言うと

「写真は引き算の表現」 であると。

つまり自分の表現したいものを強く訴える為、

とに角余計なものをそぎ落とすことだと。

その結果写真にインパクトが生れると。

確かに見よう見まねで撮っている内にそれを感じるようになった。

(上達は別にして)

では引き算の表現があるのなら、足し算の表現はあるのだろうか。

例えば小説。最初に訴えるべき社会的テーマがあり、

プロットを作り、そして最終的には長編小説として仕立て上げる。

確かに足し算の表現だろう。同様に音楽もそうではないか。

メインテーマがあり、それをアレンジしたり

リフレインしたりしながら全体として壮大な交響曲が出来る。

やはり足し算だ。

立体表現ではどうか。

1本の木をあるいは大理石を削りながら

創り上げる彫刻は引き算だろうが、粘土をはりつけながら

ボリュームを完成させる彫塑は足し算の表現か。




ところで我々の仕事である建築はどうだろう。

建築は数え切れない程の部材、部品から成っており、

それらを組み合わせて作るのだから当然足し算となりそうだが、

それは製作上の話し。表現者としての、

あるいは作り手としての我々の心のプロセスを追ってみると

もう少し話しは複雑だ。

特に最近の建築の表現上のトレンドを観察すると分かる。

ミニマリズムが席捲している。四角い白い箱と言えば分かり易いか。

このミニマリズム。1960年代にアメリカで起った

現代美術としてのミニマルアートに端を発している。

早や40年も前のムーブメントである。

代表的作家としてドナルド・ジャッドがいる。

様々なものを作っているのだが、彼の草原に置かれた

コンクリートの箱の作品はまるで打ち放しの建築そのものだ。

もっとも建築の世界で本格的に引用され出したのは90年代である。

それも打ち放しではなく、白い箱として。

退屈と言われるほど削ぎ落とした表現は確かに引き算のようである。

では他人のことは兎も角、お前はどうなんだ。

それに組するのかと問われれば、少し慎重に答なければなるまい。

シンプルな美を追求したいが、

ミニマリズムそのものを追うつもりは無い。

簡潔なものに美しさを感じる人間の感性は何千年も昔から、

そしてこれからも変わらないだろう。

一方で建築は純粋美術のようには何もかも削ぎ落とすことは

出来ないと思う。「簡明で潔い美」それが私の目標である。

それはミニマリズム以上のオリジナルいや原理と信じるからだ。




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